中古コンテナで作るMicroHouse


中古のコンテナを見つけた。いつか畑に風呂小屋を作ろうと思っていたから一気に想像が膨らんでしまった…。

わが畑から見える榛名山の夕焼けを見ながら風呂に入ってみたかったのだ。

コンテナの価格はたったの33万円だ。早速購入することにして必要のない“臓物”をきれいに取り外してもらい畑に運んだ。あらかじめ固定するための基礎は1カ月かけて用意しておいた。アルミで出来たメカニックな風貌には打ち放しのコンクリートがよく似合う。風呂小屋のイメージとは程遠いかもしれないが、smartHouseの装備を考えていたからhigh -techな方がお似合いかもしれない…。

何しろもともと保冷車のコンテナだったものだから床・壁・天井には全て断熱材が仕込まれていて通常の住宅程度の断熱性能はもともと確保されている代物だ。内側は全面ステンレス張りだから結露対策も万全と言える。唯一の大開口となる正面は榛名山の方向に向けて位置を決めている。

コンテナは最小限住居としての機能を全て盛り込みつつ、全体としては「風呂」なのだ。

だから一番奥に風呂を埋め込んで隣にトイレ、そしてさらにキッチンを兼ねた洗面所が並んでいる。privateHouseだから其々の間仕切りはない。風呂の湯船からは榛名山に沈む夕日と夕焼けとがdirectに臨めるという訳だ。

外部には1坪台のテラスが付き、屋根にはシェード用のステンレス製のフレームとガラス屋根。ガラス屋根はガラスドアの中古品が取り付けられている。

もともと畑は季節の野菜を作る場だったし20年ほど育てた果樹園でもある。 だから足元もしっかり作り込んだ。テラスのタイルは30数年前にアトリエを作った時の残りのタイルを貼った。地面より1mほど上がったテラスまでの階段は自然石をふんだんに入れ込んだ。

植栽は普段の畑作りで慣れているので自作である。町の種苗屋さんで買い付けた樹木を愛車スバルサンバーで運び自分で植え込んだ。

室内は全て檜張り。いわば〈総檜張りの風呂〉である…。

室内の面積は10㎡弱。天井の高さは2mほど。コンテナゆえのヒューマンスケールである。

昨年のちょうど今頃、雪解けの頃に工事を始めて…出来上がったのは夏。

秋の紅葉の時期と寒い冬とを経験して今に至っている。

雪見の冬も心地よかった。smartHouseだからスマートフォンで風呂のスイッチやエアコンの調整がどこからでもできる。

照明も付けられるし部屋の様子も確認することが出来る。

minimumHouseだが浴槽の上部に可動式の床を設えてあるので宿泊時には二人用の寝台が現れ、寝具は4か所に設けた収納庫に格納されている。

春先の夕焼けはテラス戸を開けたままで眺める。極上の気分で楽しむ贅沢な風呂三昧のひと時である。