群馬県都・前橋市内をゆったりと流れる利根川越しに広大な松林が広がる敷島公園。そしてその遥か向こうに裾野の長い雄大な赤城山が聳える…まさにこの眺望は絶景としか言いようがない。そんなロケーションを楽しめる土地は前橋広しといえどもさすがにごく僅かなのだが、私はこの10年ほどの間になんと5軒もの設計機会に恵まれた。何と今回は偶然にも隣り合わせた2軒の住まいを同時に設計することに…。利根川越しに赤城山を望む方向は東。西にアプローチする道路があるから、西に閉じて東と南に開くというごく当たり前のプランが基本となる。住まう家族は小さな子どもたち4人を含む若い6人家族である。土地の広さを生かした平屋建てとして100坪を超す間取りとなった。どこに居ても閉塞感の無いように、隅々が外に抜けて明るく開く間取りを目指した。子供4人を育てる母の目線、すなわち主婦動線が精緻に練られている。大きな家だけれど実にコンパクトである。大地にどっしりと根を下ろしながらも、風も光も周囲の気配も、そして自然環境も、目一杯取り入れながら暮らす住まいである。
利根川畔の家 -Ⅳ
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