第3期/擁壁兼外壁の工事中
第3期/アトリエ時代のプレハブ小屋
第3期/ベタ基礎工事
第3期
しかし、これまでの一連の改造には共通したポリシーもありました。
それは設計者としてはむしろ当然の手法ですが、その時々の条件や環境を最大限に生かした工夫をするということ。
第1期では15坪120万円の四角四面のプレハブ小屋を製造メーカーにポンと建ててもらったきりで、それで建設資金は終わり。でもそれが改造のスタートでした。室内を母と一緒にセルフビルドで間仕切り、古い建具を古物商まで買いに行ったり、内壁を張るお金もなく壁も天井もベニヤにそのまま黒いペンキを塗って個性的になったと喜んでいたという具合(…苦笑)。
それからまもなく生家を取り壊して、数百万円を長期ローンで借金。23坪の超ローコストな狭小住宅(第2期)を実現しました。そしてさらに15年後にはプレハブ小屋を設計事務所のアトリエとしてりフォーム(第3期)。土台も簡単なブロック造でしたので基礎補強をかねて全面ベタコンクリート仕上げとしました。さらには軽量鉄骨製の切妻屋根に木造の束を立てて片流れに改造、ロフト空間を付け足しました。そしてさらに10年を経過して今回の母屋のりフォームへと繋がっています。この時すでに第2期で建てた新築の住まいも20数年を経過していました…。
一つ言えることがあります。
どんなに安普請の建築でも、いたわり、思い入れをもって長く接すると本当に愛着が湧いてくるということ。「建築(イエ)」は単にモノではなくなり、生き物として“どう生き長らえさせるか”を自然に考えさせてくれます。誰にとっても「家」には棲み始めた(生まれた)時から今に至る、長い長い自分の歴史が刻み込まれています。そんな記憶の降り積もった自分の家への思いは、実は家と共に生きた自分自身をいとおしむことであるのかもしれません。
超ローコスト住宅の系譜A
第2期
第2期/居間
建築を〈生き長らえさせる〉ということ
1990年
1987年
1990年
1980年
1990年
ローコスト住宅宣言-1
榛名を望む家/第3期-第4期