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夢を追う
新春宣言-1
湯の町での出来事

群馬県の草津温泉をご存知だろうか。温の町・草津では今、ちょっとした異変が起きている。「ザスパ草津」というアマチュアサッカーチームが草津町を舞台に Jリーグ入りを目指して快進撃を続けているのだ。このほど悲願のJFL(日本フットボールリーグ)昇格を決め、草津町はもとより、群馬県中から彼らの活躍に熱いエールが送られている。暮れに入っての天皇杯全日本選手権に出場となった彼らの試合には、実に6,000人を超えるファンが押寄せる結果となった。

ザスパ草津

このサッカーチームは草津町に発足したサッカー専門学校を母体として結成されたが、元Jリーガーたちを中心に「ザスパ草津」として再結成された。記憶も新しい、わずか2年前のことである。彼らは草津町の温泉旅館で布団の上げ下ろしなどの仕事をしつつ黙々と練習に励んできた。選手たちの多くは一時、プロとして活躍した時期を持つ。しかし選手としての評価や身体的故障に起因して自分のポジションを退き、いわば「都落ち」した。そんな屈辱感を秘めた選手たちが過去をバネに不屈の精神でチームを固めている。選手たちの強烈な目的意識と行動とが、今圧倒的な支持を得ているのだ。

弱いものは「敗者」

プロの世界はスポーツに限らず過酷だ。能力のある者はもてはやされ、それ以外の者は容赦なく切り捨てられる。そこに多少の利害が絡むことはあっても、義理や人情が入り込む余地など微塵もない。強いものが勝者であり、弱いものは容赦なく一様に敗者である。こうした人間社会の基本的な仕組みは、むしろ自然界そのものの摂理でもある。この社会で私たちは時に苦渋を味わい、挫折し、意気消沈する。誰もがそうした感覚を日々味わいながら生きている。
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建築家/小見山健次
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子供たちの未来へのメッセージ